日本画像学会誌
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Imaging Highlight
食品3Dプリンタの最新動向
川上 勝古川 英光
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キーワード: 3Dプリンタ, 食産業, SDGs, 介護食
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2021 年 60 巻 3 号 p. 303-307

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抄録

近年食品3Dプリンタがフードテック技術の一つとして注目を浴びている.特に次世代の食技術開発との組み合わせや,食糧危機の解決手法としての食品3Dプリンタの可能性が期待されている.本稿では,食品3Dプリンタとはどのような技術なのか,造形の方法,用いている食材に応じて分類して説明し,現在どのような食品が印刷されているのか,また今後期待される食分野への応用について述べる.我々は介護食の3Dプリント技術について開発を行っており,単に食品の形状を再現するだけではなく,個人に合わせた硬さを調整できたり,食感を豊かにしたり,味や香りの広がりを持たせることで,従来の介護食に比べて大きな価値をもたらす技術開発について紹介する.

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© 2021 一般社団法人 日本画像学会
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