日本都市計画学会関西支部研究発表会講演概要集
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開発の変遷から捉えたニュータウンにおける緑道の景観評価に関する研究
- 泉北ニュータウン・泉ヶ丘地区を事例として -
上甲 舜華石原 凌河
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2022 年 20 巻 p. 85-88

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抄録

本稿では、泉北ニュータウンにおける緑地帯の開発の変遷について明らかにするとともに、泉北ニュータウンの居住者における緑地帯の開発年代別の緑道の景観評価を行った。その結果、開発当初から残存している緑地帯は主に池の周辺に広がっていることと、これまで緑道として整備されている緑地帯の大半がニュータウン開発後に改めて整備された緑地帯であることが明らかとなった。また、1979年以降に開発された緑道の方が居住者の評価が相対的に高いことが確認できた。泉北ニュータウン開発当初から整備されている緑道は、樹木が鬱蒼としており、明るさの問題、安全性の問題など利用者にとって利用しづらいものになっているため評価が相対的に低い傾向にあることが示唆された。

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© 2022 公益社団法人 日本都市計画学会 関西支部
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