農業機械学会誌
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立毛脱穀に関する研究 (第1報)
水稲収穫性能
杉山 隆夫市川 友彦高橋 弘行日高 靖之牧野 英二
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2000 年 62 巻 1 号 p. 127-136

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抄録

穀物収穫作業のより一層の省エネルギ化, 低コスト化を図る新しい収穫システムを開発するため, 立毛脱穀の研究を行った。供試した立毛脱穀ヘッダは, 作業幅が2.5mで, 可動フード, くし状の突起をもったヘッダ部ロータ, コンベヤ, 取込みオーガからなり, 作物を可動フードで押し付けながら, 立毛状態のまま, くし状の突起で収穫し, コンベヤ, 取込みオーガで後方に搬送するものである。この立毛脱穀ヘッダを汎用コンバインに取り付け, 水稲に供試してヘッダの性能特性及び立毛脱穀コンバインの収穫性能を調査した。その結果, ヘッダ部ロータ周速度/作業速度比と収穫性能, 作物の倒伏状態と収穫性能の関係及び同ヘッダの省エネルギ効果等を明らかにした。

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