農業機械学会誌
Online ISSN : 1884-6025
Print ISSN : 0285-2543
ISSN-L : 0285-2543
バナナの炭酸ガス放出量と果肉糖度について
瀬尾 康久細川 明
著者情報
ジャーナル フリー

1983 年 44 巻 4 号 p. 633-638

詳細
抄録

C2H4を使用した追熟において, 追熟のコントロールのために, 温度を制御する因子を見出す必要から, バナナのCO2放出速度とCO2放出量からの検討を行った。
追熟温度を一定にしたときのCO2放出速度から, 温度がバナナの呼吸作用に大きな影響を持つことを明らかにした。追熟温度を変化させたときのCO2放出速度の変化についても, 予測可能であることを示した。
さらに, 追熟中のCO2放出量と果肉糖度の増加との間に高い相関関係があることを明らかにし, 追熟中の糖度をかなり精度よく推定できることを示した。

著者関連情報
© 農業機械学会
前の記事 次の記事
feedback
Top