理論応用力学講演会 講演論文集
第63回理論応用力学講演会
セッションID: OS01-03
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OS01 構造物・地盤の減衰
減衰定数一定の弾塑性応答スペクトルと建物固有周期の遷移
*小川 好岡田 佳久
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抄録

減衰定数が粘弾性応答と同様に一定となる弾塑性応答スペクトルを提案している。提案する弾塑性1自由度質点系は骨格曲線を粘弾性系と同様に。1周期間に消費されるエネルギーと弾性要素に貯えられる最大ポテンシャルエネルギーとの比によって定義するもので,複数のバネとスライダーから構成されるIwanモデルを使用することで時刻歴での応答を求めることができる。弾塑性系の固有周期として最大応答時の等価周期をとると,弾塑性応答スペクトルは非線形系であるにもかかわらず,次の3点で粘弾性応答スペクトルと等価な応答を示す。すなわち,1サイクルでの散逸エネルギー,スペクトルの振幅と形状はほぼ等しく,入力する地震動の振幅の大小に対して線形に応答する。この等価性は,この弾塑性1自由質点系は入力振幅が大きな場合は長周期に,小さなときには短周期に応答するためで,強震時に建物固有周期が長周期化するという現象をうまく説明することができる。

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© 2014 一般社団法人日本機械学会
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