HTLV-1キャリアに発症したPrimary Cutaneous Follicle Center Lymphomaの1例

下浦 真一; 足立 厚子; 西谷 奈生; 佐々木 祥人; 安田 大成; 皿山 泰子; 清水 秀樹

doi:10.11340/skinresearch.7.4_447

症例

HTLV-1キャリアに発症したPrimary Cutaneous Follicle Center Lymphomaの1例

下浦真一, 足立厚子, 西谷奈生, 佐々木祥人, 安田大成, 皿山泰子, 清水秀樹

著者情報

キーワード: B細胞リンパ腫, primary cutaneous follicle center lymphoma, EBウイルス, HTLV-1キャリア, 細胞障害性T細胞, R-CHOP療法

ジャーナル認証あり

2008 年 7 巻 4 号 p. 447-453

DOI https://doi.org/10.11340/skinresearch.7.4_447

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抄録

66歳，男性。頭頂，両側頭に母指頭大の結節を認める。皮膚病理組織では真皮全層に異型リンパ球の結節状の密な浸潤があり，centroblastとcentrocyteの浸潤をみた。免疫グロブリンJH遺伝子再構成は陽性。EBV-VCA IgGは5120倍。血清HTLV-1抗体は256倍以上であったが末梢血及び皮膚組織のHTLV-1モノクローナリティーは陰性。以上よりHTLV-1キャリアに発症したprimary cutaneous follicle center lymphomaと診断した。HTLV-1感染とEBVの再活性化，B細胞リンパ腫の発症が関与している可能性があると考えた。

責任著者(Corresponding author)

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