東邦大学大森病院第1皮膚科学教室
2003 年 2 巻 6 号 p. 522-525
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86歳,男性。初診の8ヵ月前に左大腿部と右前腕に粟粒大の小水疱が一過性に出現した。初診時,全身に紅色丘疹と顔面と腹部に小水疱を認めた。組織学的に小水疱は表皮下水疱で,真皮に好中球と好酸球の浸潤がみられた。1M食塩水剥離皮膚を用いた蛍光抗体間接法で,患者血清は真皮側と反応した。しかし表皮および真皮の抽出液を用いた免疫ブロット法では,230,180kD類天疱瘡抗原,290kD後天性表皮水疱症抗原および200kD小水疱性類天疱瘡抗原のいずれの蛋白とも反応しなかった。
皮膚
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