著者所属:東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻
2003 年 58 巻 4 号 p. 239-246
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誤解を恐れずに言えば,ボルツマン分布で表現される平衡統計力学とは大規模な確率分布から平均値を計算するための"ツールボックス"に他ならない.もしそうであるならば,その適用対象を自然現象に限らなければならない理由はどこにもない.本稿では,情報通信の基盤技術である誤り訂正符号へのスピングラス理論の適用を具体例として,「コト=情報」を対象とした統計力学に関する最近の動向を紹介する.
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