著者所属:国立天文台理論天文学研究系
1993 年 48 巻 7 号 p. 513-520
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人類長年の研究課題とも言える惑星系の形成過程の研究が,今まさに新局面を迎えようとしている.太陽系外の惑星系形成の現場が,最近の光学・赤外線および電波観測に依って明らかにされつつある.特に電波干渉計による観測では,惑星形成の母体とも言うべき原始惑星系円盤が解像された.本稿では惑星系形成論の現状を紹介すると共に,観測結果から原始惑星系円盤の構造を搆成する.これを,惑星形成の理論的シナリオと比較して,それら原始惑星系円盤で惑星形成がいかなる段階まで進んでいるか議論し,今後の研究の方向を探る.
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