例示プログラミング(PBD)は,ユーザが実データ上で行なった例示操作からプログラムを生成する手法であり,エンドユーザプログラミングのための有力な技術として注目されている.しかし,ユーザの例示操作は曖昧であることが多く,操作の背後にあるユーザの意図を正しく推定できないという問題がある.本稿では,ユーザの意図推定のための実用的な手法について述べる.本手法は,例示操作を適切に制限することにより,ユーザの意図を一連の例示操作の中で明示的に表現させるものである.データベース間合せシステムDADIEは本手法を用いたPBDシステムであり,結合,グループ化,副問合せといった複雑な間合せにおいてもユーザの意図を正しく推定することが可能である.