コンピュータ ソフトウェア
Print ISSN : 0289-6540
例示によるデータベース問合わせ
杉浦 淳古関 義幸
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1997 年 14 巻 3 号 p. 3_277-3_290

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抄録

例示プログラミング(PBD)は,ユーザが実データ上で行なった例示操作からプログラムを生成する手法であり,エンドユーザプログラミングのための有力な技術として注目されている.しかし,ユーザの例示操作は曖昧であることが多く,操作の背後にあるユーザの意図を正しく推定できないという問題がある.本稿では,ユーザの意図推定のための実用的な手法について述べる.本手法は,例示操作を適切に制限することにより,ユーザの意図を一連の例示操作の中で明示的に表現させるものである.データベース間合せシステムDADIEは本手法を用いたPBDシステムであり,結合,グループ化,副問合せといった複雑な間合せにおいてもユーザの意図を正しく推定することが可能である.

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© 1997, 日本ソフトウェア科学会
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