1994 年 25 巻 1 号 p. 35-42
川崎医科大学総合診療部における6年生の臨床実習のうち, 病棟実習はクリニカル・クラークシップを志向して試行錯誤をくり返してきた. クリニカル・クラークシップを成功させるための必要条件の一つとして患者に負担のかからないようにする配慮があげられる. この目的を具体的に達成するために, 今回2年間にわたり学生実習終了後に直接患者にインタビューを行って, 学生実習に対する患者の受け止め方を知る試みを行った. その結果, 種々の有用な知見が得られ, 病棟における学生実習の改善に資するところが大であった.