日本食品工学会誌
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原著論文
ブルーベリー果汁の界面前進凍結濃縮とそれを用いたブルーベリーワイン製造
宮脇 長人表 千晶小栁 喬笹木 哲也武 春美松田 章田所 佳奈三輪 章志北野 滋
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2017 年 18 巻 1 号 p. 45-51

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抄録

循環流壁面冷却型界面前進凍結濃縮装置を用いてブルーベリー果汁の凍結濃縮を行い、糖度を11.2Brixから27.2Brixに濃縮し、有機酸分布、香気成分分布について、濃縮前後の分布プロフィールにほとんど変化のない高品質濃縮が可能であることがわかった。凍結濃縮果汁を発酵させてブルーベリーワインを試作した結果、アルコール濃度は11.1vol-%となり、補糖を必要とせず、十分に高いアルコール濃度が得られることがわかった。ブルーベリーワインの有機酸分布は、発酵により一部の有機酸が増加、香気成分分析においては、発酵により原果汁香気成分のいくつかは消失し、これに代って、発酵生産物が大きく増大したものの、全体としてはブルーベリー香気成分を十分保持しており、本方法によりこれまでに無い、高成分濃度で香気豊富な新しいタイプのブルーベリーワイン製造への可能性が示された。

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© 2017 一般社団法人 日本食品工学会
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