2019 年 43 巻 3 号 p. 822-825
鏡視下腱板修復術(ARCR)後再断裂例の満足度と臨床成績の関連性を調査した.
ARCR術後1年のMRIで再断裂を認めた15例を対象とし,満足度にはWestern Ontario Rotator Cuff Index のEMOTIONカテゴリーを使用し,満足群7例・不満足群8例に分け,臨床成績と再断裂の大きさとの関連を調べた.JOA スコアは総計,疼痛,可動域(全てP > 0.05),可動域は下垂外旋角度(P > 0.01),疼痛は運動時痛・夜間痛(P > 0.01およびP > 0.05),断裂前後径(P > 0.05)で,満足群が有意に成績良好であった.再断裂例の満足度には,前後径サイズ,JOA スコア,疼痛,外旋可動域が関連することが示唆された.