2019 年 61 巻 2 号 p. 186-191
大腸癌術後吻合部狭窄に対する狭窄解除術としてこれまで内視鏡的バルーン拡張術(endoscopic balloon dilation:EBD)が施行されてきたが,再狭窄のため治療に難渋する症例を経験し患者のQOLの低下につながってきた.
今回,われわれはITknife nanoTMを用いて大腸癌術後吻合部狭窄瘢痕部位を切開(切れ込み)し削ぎ落としていくradial incision and cutting(RIC)法を経験したので手技の解説などを中心に報告する.