2011 年 14 巻 Suppl 号 p. Suppl_81-Suppl_82
肥満のビーグル8頭を、δ-アミノレブリン酸 (以下ALA) を給与するALA給与群と、給与しない対照群の2群に分け、36日間の飼養試験を行った。結果、血清コレステロールは両群で上昇したが、ALA給与群で体重・体脂肪率の増加抑制が認められ、体内に吸収された脂肪酸がALAより産生されたATPを利用しβ酸化が亢進された事を示唆した。さらに、ALA給与群の糞中の飽和脂肪酸濃度が増加したため、脂肪消化率が低下する可能性が示唆され、これらによりALAが体脂肪の蓄積を抑制したものと考えられた。