脳と発達
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モヤモヤ病発症に関連性を示さなかったIGF2R遺伝子多型
山本 俊至赤阪 裕子大谷 恭一林 隆柏木 史郎市山 高志西河 美希加藤 光広前垣 義弘岡 明大野 耕策
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2005 年 37 巻 1 号 p. 15-19

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抄録

モヤモヤ病は原因不明の脳血管疾患である. 日本人をはじめとする東アジアの民族に多い, 10%は家系内に発症者がある, などの事実から, 遺伝要因が関与していると推定される. 家系解析の報告では母子例が多いことから, 母方アリルのみが発現するゲノム刷り込み遺伝子との関連性を考え, 6番染色体上のIGBF2R遺伝子について分子生物学的手法を用い検討した. その結果, IGF2R遺伝子多型の頻度は患者-対象問で差がなく, モヤモヤ病の発症に関連しているとは考えられなかった.

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© 日本小児小児神経学会
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