脳と発達
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小児の特発性動眼神経麻痺の1例
下野 昌幸松永 薫石塚 丈広白幡 聡原口 宏之
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1997 年 29 巻 6 号 p. 502-506

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抄録

血液, 髄液, CT・MRIなどの画像検査を施行したが原因を特定できなかった左核下性動眼神経麻痺の1例を報告した.症例はビタミンB630mgとプレドニン30mgを内服し, 眼球運動は1週間後から回復し始め6週間後に正常化した.瞳孔反射は6週間後から改善し始め9カ月後の現在も改善中である.小児の特発性動眼神経麻痺はまれな病態であり, 臨床像や治療法を確立するために今後の症例の蓄積が必要である.

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© 日本小児小児神経学会
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