CHEMOTHERAPY
Online ISSN : 1884-5894
Print ISSN : 0009-3165
ISSN-L : 0009-3165
L-105の呼吸器感染症に対する臨床的検討
佐々木 信博石田 栄南 宏明中野 均赤石 直之藤兼 俊明小野寺 壮吉高塩 哲也
著者情報
ジャーナル フリー

1986 年 34 巻 Supplement3 号 p. 161-164

詳細
抄録

新しく開発されたセファロスポリン系抗生剤L-105を呼吸器感染症に使用し, 以下の結果が得られた。
1) L-105を細菌性肺炎8例, 肺膿瘍1例, 慢性気管支炎1例に対して, 1日量2~49を8~14日間点滴静注した。
2) 臨床効果は著効3例, 有効3例, やや有効2例, 無効1例, 判定不能1例で有効以上の有効率は67%) あった。
3) 副作用として, 自家感作性皮膚炎を合併する例に発疹が出現した。臨床検査成績では2例にトランスアミナーゼの上昇, 2例に好酸球の増加, 1例にBUNの増加が認められた。

著者関連情報
© 社団法人日本化学療法学会
前の記事 次の記事
feedback
Top