CHEMOTHERAPY
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Cefadroxilにかんする臨床的研究
薄田 芳丸関根 理青木 信樹清水 武昭若林 伸人林 静一渡辺 京子
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1980 年 28 巻 Supplement2 号 p. 122-126

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抄録

1) 腎機能障害患者でCefadroxil 500mgを内服し, 1, 2, 4, 6, 8, 24時間後の血中濃度をしらべた。Ccr 58.8ml/minでは5.2, 12.5, 11.5, 7.4, 3.4, 0μg/ml, Ccr 28.2ml/minでは5.0, 8.0, 9.0, 9.6, 32.0, 0μg/ml, Ccr 5ml/minでは平均して7.9, 21.0, 25.8, 32.0, 23.0, l4.8μg/mlであり, 血液透析中は血中濃度低下が促進された。
2) 12例にCefadroxilを1日750~1, 500mg, 1~10日間使用した。2例は非感染症と考えられたので効果判定から除外し, 残りの10例の治療効果は著効1例, 有効8例, やや有効1例であった。
Cefadroxilによると考えられる問題になる程の副作用はみとめなかった。

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© 社団法人日本化学療法学会
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