デザイン学研究作品集
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有機ELによる和の空間デザイン
佐野 孝太郎橋本 康司福士 洋平十時 宏之三谷 忠興永井 由佳里
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2006 年 11 巻 1 号 p. 62-67

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抄録

有機ELは、有機物に電気を流した時に発光する現象であり、蛍の光など自然界にみることのできる「有機の光」を人工的に生み出したものである。また、未来志向の先端テクノロジーとして現在開発途上である。本提案は、この新技術によって生み出された新しい光源による照明システムの開発を目的とし、和の空間に有機ELを用いた従来にない光環境の制作である。実際の室内に試作するにあたっては、茶室の空間構成方法を参考に、再現可能な仮設空間を採用した。新技術による照明ならではの光と和の空間のしつらえや素材に対する感性を、空間デザインの視点から融合させることを試みた(図1、2)。

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© 2006 著作者
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