静脈経腸栄養
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特集:地域連携におけるNSTの役割 ~診療報酬との関連~
能登脳卒中地域連携パスにおける栄養情報の有用性
橋本 正明能登NST研究会中村 悦子杉田 尚寛東 壮太郎川北 慎一郎
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2009 年 24 巻 4 号 p. 909-914

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抄録

能登NST研究会は半島全域にわたる地域一体型NST活動の推進を目的にH16年より発足した。以後、研究会、NST合宿や栄養関連の地域医療セミナーを適宜開催してきた。平成20年度に策定された石川県医療計画と能登脳卒中地域連携パスは連動しつつ検討が進んだ。地域連携パスは地域全体の脳卒中医療の質の向上、チーム医療を骨格とした医療福祉関係者への貢献をもとに医療の効率化を目指すものである。パス内では脳卒中基本情報とともに、能登NST研究会の協力の下に、脳卒中の1~2次予防に関わる危険因子や基本的栄養情報およびNST介入例や経管栄養症例に対応すべく、栄養情報用紙を作成し運用した。H21年3月までの9ヶ月間で390症例の登録がなされ、その解析をもとに報告し、脳卒中連携パス内における栄養情報の重要性を認識するとともに、地域における脳卒中data bankとしての役割が期待され、今後の課題を提案する。

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© 2009 日本静脈経腸栄養学会
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