2013 年 16 巻 4 号 p. 551-556
カテコラミン製剤のシリンジ交換は,循環動態に影響を及ぼすことがあり,緊張度の高い手技でありながらもスムーズに行う必要があるため,適切な交換方法についての検討が必要と考える。その基礎資料とするため,本稿ではシリンジ交換に関する研究動向を明らかにした。医学中央雑誌を用いて,「シリンジポンプ」「カテコラミン」をキーワードとし,解説を除外した原著論文15 件を対象として内容を分析した。結果は,【医療機器の特性】,【シリンジ交換方法】に大きく分類され,さらに【シリンジ交換方法】は,「シリンジ交換手技」と「シリンジ交換方法の比較検証」に分類された。これらの結果からシリンジ交換方法について,現在まで推奨される方法はいくつかあるが,一般的に標準化されるまで至っていないことが明らかになった。