武道学研究
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空手道練習中の心拍数、血中乳酸反応および主観的運動強度について
吉村 良孝今村 裕行西村 誠司Anthony T. NAKAZAWA
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1997 年 30 巻 1 号 p. 39-48

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抄録

本研究の目的は,その場基本(15分),移動基本(10分),一人打ち込み(10分),二人打ち込み(15分),型(20分)の空手道練習中の心拍数(HR),血中乳酸および主観的運動強度(RPE)を測定し,これらの練習がアメリカスポーツ医学会が推奨している呼吸循環機能を改善・維持するための運動強度(閾値)を上回るかどうかについて検討することである。対象は技術レベルの高い男子大学空手道部員7名である。
5種類の空手道練習中の平均血中乳酸濃度とRPEはそれぞれ1.1±0.3 mmol・1-1-3.1±0.5mmol・1-1と12.1±2.2-15.1±1.1の範囲内であった。またその場基本の運動強度は閾値を下回ったが,移動基本,一人打ち込み,二人打ち込み,型の運動強度は閾値を上回った。

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