新生児消化管穿孔の展望を試みたとき, 交換輸血が大腸の壊死穿孔の原因と考えられるWaldhausenらの症例については触れずにおいた。しかしその後もこのような症例報告が散見され, また最近まとまったこのような症例の報告が散見され, また最近まとまったこのような症例の報告がある。そこで新生児消化管穿孔の展望補遺として既に報告したわたくしどもの症例を加えて考察し, 御批判を仰ぐとともに, わが国でもこの方面の認識が深められることを期待したい。恐らくはわが国では交換輸血との関連も考えられる壊死性大腸穿孔の手術例の報告は未だないものと思われる。