日本小児外科学会雑誌
Online ISSN : 2187-4247
Print ISSN : 0288-609X
ISSN-L : 0288-609X
中心静脈カテーテル挿入時のガイドワイヤー断裂
岡本 健太郎井上 裕美薄井 佳子大谷 俊樹有井 滋樹岩井 武尚
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 38 巻 7 号 p. 1096-1099

詳細
抄録

症例は1歳の男児.先天性免疫不全症とカリニ肺炎の診断にて, 治療のため中心静脈カテーテルの挿入を試みた.セルジンガー法による鎖骨下静脈穿刺において, ガイドワイヤーが断裂し, 一部が体内に残存した.血管造影にてワイヤーが血管外であることを確認し, 全身状態の改善を待ち, 5カ月後に摘出した.J型のガイドワイヤーは血管の細い幼小児ではメリットが少ないばかりでなく, ワイヤーの血管外への迷入, ひいてはワイヤーの損傷を起こしやすいと考えられた.

著者関連情報
© 2002 特定非営利活動法人 日本小児外科学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top