東京医科歯科大学外科・小児外科
2002 年 38 巻 7 号 p. 1096-1099
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症例は1歳の男児.先天性免疫不全症とカリニ肺炎の診断にて, 治療のため中心静脈カテーテルの挿入を試みた.セルジンガー法による鎖骨下静脈穿刺において, ガイドワイヤーが断裂し, 一部が体内に残存した.血管造影にてワイヤーが血管外であることを確認し, 全身状態の改善を待ち, 5カ月後に摘出した.J型のガイドワイヤーは血管の細い幼小児ではメリットが少ないばかりでなく, ワイヤーの血管外への迷入, ひいてはワイヤーの損傷を起こしやすいと考えられた.
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