脳神経外科ジャーナル
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特集 機能外科と神経科学
さまざまな神経イメージング手法を用いた顔認知機構の解明
柿木 隆介
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キーワード: face, MEG, EEG, NIRS
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2013 年 22 巻 3 号 p. 185-191

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抄録

 他者の「顔」を認知するという行為は, 人間が生存していくうえできわめて重要な要素の1つであり, 一般的な物体認知とは独立した脳機能である. 脳波, 脳磁図等の最新鋭の機器を用いて, 静止している顔の認知, 目の動きの認知や表情を認知する過程, 倒立顔に対する特殊な認知過程, 意識閾値下 (subliminal) の顔刺激に対する脳反応を解析した結果を紹介する. また, 近赤外線スペクトロスコピー (NIRS) を用いた赤ちゃんにおける顔認知の結果についても簡単に紹介する.

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© 2013 日本脳神経外科コングレス
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