食品衛生学雑誌
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LC-MSによるチョコレート中のカフェイン,テオブロミンおよびテオフィリン分析法
田中 智哉 木村 圭介觀 公子新藤 哲也笹本 剛生
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2021 年 62 巻 4 号 p. 119-124

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抄録

チョコレート中のカフェイン,テオブロミンおよびテオフィリンの同時分析法を検討した.試料にアセトニトリル–水(1 : 1)を加え,超音波抽出(15分間,50℃)を2回行い,得られた抽出液をOasis HLB SPEカートリッジで精製し,LC-MSで測定することによりこれらの同時分析が可能であった.検討した分析法は真度97.4%~100.2%,併行精度1.0%~2.8%,室内精度2.0%~7.9%であり,定量性は良好であった.既存の分析法に比べ,本法は簡便かつ選択性の高い分析法であり,チョコレート中のカフェイン,テオブロミンおよびテオフィリンの分析に有用である.

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© 2021 公益社団法人 日本食品衛生学会
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