コンクリート工学論文集
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鋼管-コンクリート界面に設けたずれ止めがコンクリート充填二重鋼管部材の曲げ特性に与える影響
清水 優石川 敏之服部 篤史河野 広隆
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2014 年 25 巻 p. 45-55

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抄録

コンクリート充填二重鋼管(CFDT)部材は,二重に配置された鋼管の間にコンクリートを充填した構造であり,従来のコンクリート充填(CFT)部材よりも軽量となる利点を有する。一方,CFDT部材の内外鋼管と充填コンクリートが一体となって挙動するためには,両鋼管とコンクリートの界面にずれ止めを設置する必要があると考えられる。本研究では,鋼管にずれ止めを設置したCFDTおよびCFT部材の4点曲げ載荷実験を行った。その結果,内鋼管の径が小さいCFDT部材では,ずれ止めを設置した鋼管とコンクリートとのずれが抑制され,ずれ止めの設置によって最大曲げモーメントが向上した。特に,外鋼管にずれ止めを設置した場合には,最大曲げモーメントの向上率が大きかった。一方,内鋼管の径が小さいCFDT部材では,ずれ止めを設置してもずれの抑制効果が小さく,最大曲げモーメントの向上率も小さかった。

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© 2014 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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