園芸学研究
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収穫後の貯蔵・流通
収穫後のサツマイモへの低温処理が糖含量ならびに貯蔵性に及ぼす影響
増田 大祐福岡 信之後藤 秀幸加納 恭卓
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キーワード: 貯蔵温度, 腐敗, 甘味度, 糖化
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2007 年 6 巻 4 号 p. 597-601

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抄録

‘高系14号’の甘味の向上を図るため,3,5,10,13℃下で20日間の貯蔵が糖含量や甘味度におよぼす影響を調査した.その結果,スクロース含量は3℃と5℃の貯蔵温度で,グルコース,フルクトース含量は10℃,13℃の貯蔵温度で急速に増加した.また,マルトース含量は処理温度に関係なく,処理後の日数経過に伴って低下した.この結果,蒸しイモの甘味度は5℃と10℃の貯蔵温度で最も高かった.しかし,5℃以下の温度では処理後に腐敗の発生が顕著であったため,短期間で甘味の向上を図るには10℃で貯蔵することが有効と考えられた.

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© 2007 園芸学会
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