2014 年 70 巻 2 号 p. 265-274
地盤工学分野で広く用いられる5種類の粒状材料とガラス球の3次元堆積構造をSPring-8のX線CTで可視化した.得られたCTデータに画像処理を適用し個々の粒子を抽出した.その上で,得られた形状データをメッシュモデルに変換した.それらメッシュモデルのデータ解析を行い,アスペクト比,細長比,扁平度,真の球形度,Krumbeinの球形度に加え,本稿で新たに提案する楕円体表面積比および楕円体体積比を算出し,それぞれの形状指標により材料間の比較を行った.また,それら形状指標と間隙比特性,せん断強度特性との相関についての検討も行った結果,間隙比特性は楕円体体積比との,せん断強度特性はアスペクト比および楕円体積比との高い相関性を示すことが明らかとなった.