土木学会論文集
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鋼橋の腐食事例調査とその分析
名取 暢西川 和廣村越 潤大野 崇
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2001 年 2001 巻 668 号 p. 299-311

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抄録

腐食は鋼橋における損傷の中でも最も一般的なものであり, 橋梁を架け替える際の重要な要因の一つとなっている. また, 今後, 既設橋梁を健全な状態に保持していくためには, 腐食に関して, その点検から補修補強に至る一連の維持管理手法を確立しておくことが重要である. このような観点から, 本研究では, 鋼道路橋を管理する技術者に腐食に関する情報をわかりやすい形で提供することを目的として, これまでに報告されている腐食事例や実橋調査結果を収集・整理し, 鋼橋のどのような部位に, どのようなことが原因で腐食が生じるのかを整理分析した. また, 点検に際しての留意点や効率的な点検を実施するための重要点検部位を示すとともに, 腐食を検出するための非破壊検査手法に関しても提案した.

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