土木学会論文集
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浮遊砂を輸送する礫床河川の平衡横断面形状
泉 典洋Gary Parker
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1997 年 1997 巻 565 号 p. 43-55

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抄録

自然河川によく見られる, 河床が礫, 河岸が細砂で構成される河道地形の形成メカニズムを説明するための数学モデルを提案した. 砂床河川の平衡横断面形状の理論を, アクティブレイヤーにおける細砂の体積存在率pを導入することによって, 一部礫相が露出している場合に拡張した. 礫床における解と細砂に覆われた河岸部における解を接続することによって細砂の堆積位置とその形状を理論的に求めた. 理論によれば, 中央水深及び河床勾配が十分大きく, 細砂の粒径が十分小さいときは, 浮遊砂は側岸部に堆積することが理論的に示された. また, 中央水深及び勾配が小さく粒径が大きいとき, 浮遊砂は河道中央部に堆積することが明らかとなった.

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