초록

「相撲の節会」とは、相撲競技を天皇が観覧し、その後、臣下とともに宮 中で宴会を開く、いわゆる宮中儀式、年中行事の一種である。平安時代の作品のなかでみられる「相撲」の用例は、とくに『うつほ物語』に多く現れている。そのなかでも内侍のかみ巻は、一巻を通して「相撲の節会」の準備過程や当日の儀式の様子を詳細に描いている。しかしながら、相撲の取り組み自体はあまり描写されておらず、節会の日に天皇や貴族たちがいかにその行事を楽しんでいるか、そこに重点が置かれている。相撲の取り組み場面を中心に、前半は女御たちによる「賄ひ」の場面が、後半では天皇を中心とした宴の場面が詳しく描かれているが、これこそが内侍のかみ巻において「相撲の節会」が緻密に記された主な理由である。「相撲の節会」の場面では女御の「賄ひ」という虚構の設定がなされているが、これによって『うつほ物語』を貫く男女の精神的な恋という主題も描くことができた。さらに、「相撲の節会」の夜の饗宴の際、仲忠の母の弾琴の話に戻ることもでき、『うつほ物語』の転換点としても機能している。こうした点から、「相撲の節会」は作品をより豊かに描くための原動力としての役割を果たしているといえる。そのうえ、「相撲の節会」の描写のあり方からは、『源氏物語』への影響関係もうかがうこともできると思われる。

키워드

相撲の節会, うつほ物語, 内侍のかみ巻, 歴史的準拠, 原動力

참고문헌(19)open

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