초록

本稿では、共通語化がかなり進んでいるにもかかわらず、他地域の人とのコミュニケーションで違和感を感じるのは、その地域特有の談話展開方法が影響しているのではないかと考え、その原因一つであると言われる談話標識「ホラ」を対象に、東京と大阪地域の若年層の使用傾向の違いを考察した。また、東京と大阪の高年層の地域差研究との対照を通して、若年層の「ホラ」の使用上の特徴を明らかにした。 その結果、「ホラ」の使用頻度は大阪地域の若年層に比べ、東京地域の若年層で多く使用されていることが明らかになった。これは言い換えると、東京地域の若年層では相手に情報の共有を喚起し、その共有を求めることで相手と共有情報のもとで話を進めるようとする傾向が強く、大阪地域の若年層ではそのような傾向が弱いことを表している。このような談話標識の使用の傾向の違いが談話展開の方法に影響を与え、地域差を生み出しており、共通語化が進んでいるにもかかわらず、違う地域の人とのコミュニケーションにおいて誤解や摩擦のような違和感を覚えさせているのではないかと考えられる。 また、東京と大阪の高年層の地域差研究と対照した結果、大阪地域の高年層では使用されていなかった「ホラ」が若年層で使用されていることが明らかになった。これは、高年層では使われていなかった「ホラ」が、何らかの理由で大阪地域の若年層で受容されるようになり、使われるようになったのではないかと考えられる。この原因については、今後更なる考察が必要であろう。また、今後は対象を広げ、「ホラ」の用法を詳しく考察するとともに、情報共有に関わるほかの談話標識にも注目し、研究を進めることも必要であろう。

키워드

談話標識「ホラ」, 共有情報, 若年層, 東京・大阪, 地域差

참고문헌(9)open

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