초록

本稿の目的は、日本語音声の聞き取り調査を通して韓国人の聞き間違いを分析、考察を行い、学習者が目標言語である日本語の音韻体系をどのように習得しているか、その全体像を明らかにすることである。20代のソウル及びソウル周辺の方言話者である中上級の日本語学習者13名を対象に、日本人により発話された調査語の音声を聞かせ、書き取るテストを行った。分析の結果、韓国人の聞き間違いは、大きく(1)清濁の問題、(2)長音、促音、撥音の特殊拍、(3)拗音、(4)子音交替、(5)母音の変化、その他に分けられ、そのうち子音の聞き間違いが最も多かった。また、調音点・調音法が同じである音の間で聞き間違いが起こりやすいことが明らかとなり、聞き間違いが起こる原因は、単に母語の影響のみではなく、言語普遍的なものもあることが示唆された。また、学習者間で聞き間違いの種類と頻度に差があり、同じ母語話者間でも音韻構築の様相が異なっていることが分かった。より効果的な日本語音声指導のためには、まず学習者の頭の中の音韻地図を把握するのが先決であろう。さらに、音韻の知覚におけるアクセントの影響が見られ、音声指導の際、各音韻の異音や余剰的特徴について教えることで、聴取能力の向上も期待できると思われる。最後に、これまでは、対照分析法に基づくミニマルペア方式の音声指導が主流であった。本研究で得られた知見を生かすことで、音声指導の順位や学習者別の指導が可能となり、より効果的な音声指導が期待できよう。

키워드

韓国語母語話者, 日本語の発音, 聞き間違い, 中間言語, 音韻習得, 日本語音声教育

참고문헌(16)open

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