森林利用学会誌
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論文
作業道における災害防止構造物の設置状況とその分析
鈴木 保志山内 和雄
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ジャーナル オープンアクセス

2000 年 15 巻 2 号 p. 113-124

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抄録

一般に低コストで作設可能な作業道においても土留工などの災害防止構造物は必要であり,路線の選定や設計如何では多くの災害防止構造物が必要になりかえって経費がかさむことも考えられる。そこで,既設作業道を調査し,災害防止構造物の有無と種類を判別する分析により,斜面崩壊などに関する既往の研究を参考に選定した要因との関係を考察した。地形に関する要因では地山の勾配と集水面積,道の幾何構造に関する要因では道路線形,地質および土質に関する要因では土石の状態と地質構造区分帯が判別に大きく寄与しており,その傾向は従来の知見を裏付けるものであった。

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© 2000 森林利用学会
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