セメント・コンクリート論文集
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耐久性
粗骨材間隔を模擬した円筒内モルタルの硫酸劣化
河合 研至山口 佳紀波多野 裕侍
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2014 年 68 巻 1 号 p. 382-388

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抄録

コンクリートの硫酸劣化について様々な研究が行われているもののコンクリート中の粗骨材の影響について考慮した研究は少ない。また、既往の研究では粗骨材量が増加することによって侵食速度が減少することがわかった。本研究はメカニズム解明のためコンクリート中の粗骨材同士の間隔の相違が劣化の進行に及ぼす影響の把握を目的とした。ここでは粗骨材間隔をアクリルパイプ内径で模擬し、内径を変化させたアクリルパイプを用いた供試体による硫酸溶液への浸せき試験の結果、アクリルパイプ内径が小さくなると硫酸劣化の侵食深さ、質量減少量は減少することがわかった。この原因としてアクリルパイプ内径の減少に伴い生成される二水石膏が受ける拘束力は増加し、生成される二水石膏が緻密化することが考えられる。

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