日本接着学会誌
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研究論文
分子量分布の異なるポリスチレンのホットタック強度と絡み合い挙動の関係
角田 正樹高橋 辰宏宮田 剣杉本 昌隆谷口 貴志小山 清人
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2006 年 42 巻 12 号 p. 506-512

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抄録

ホットタック強度 (HTS) と高分子鎖の絡み合いの関係を調べるため,分子量分布の異なるポリスチレン (PS) を用い検討を行った。ホットタック強度測定用の試験片として基材にポリエチレンテレフタレート (PET) フィルムを用い,溶媒に溶かした試料を研究室製のフロートコーターを用い基材へコートした。HTSは1.0~100sec間 140℃でヒートシールした直後にT型はく離試験を行い測定した。各ヒートシール時間内に,試料中の高分子鎖1本あたりが新しく組み替える絡み合いの個数を動的粘弾性測定から求め評価した。HTSが0以上の値を示すために必要な臨界絡み合い個数は,高分子鎖一本あたりおよそ0.02個程度で平均すると炭素原子6個程度の末端であることが分かった。また分子量分布が広い場合には臨界絡み合い個数が若干少ないことが分かった。破壊の様式は2種類のPS共に絡み合い個数に依存することが分かった。

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© 2006 一般社団法人 日本接着学会
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