1990 年 34 巻 5 号 p. 212-219
14~16歳の乳卵菜食主義者120名 (男子60名、女子60名) と、同年齢・同数の一般食の者を対象に、週日連続3日間の食物摂取調査およびCMI健康調査を行った。結果は下記のように要約される。
1) 菜食群はナイアシンを除いて、各栄養素の摂取量平均値は所要量を充足していたが、一般群はエネルギー、カルシウム、鉄が不足していた。
2) 体格的には、身長、体重、肥満、るい痩ともに、両群間に特異な傾向は認められなかった。
3) CMI健康調査では消化器系項目で、菜食群男子は一般群男子に比べて自覚症状が有意に少なかった。