遠位胆管原発のmixed adenoneuroendocrine carcinoma（MANEC）と肝門部領域胆管上皮内癌の重複癌の1切除例

藤井 佑樹; 越田 真介; 菅野 良秀; 小川 貴央; 枡 かおり; 及川 昌也; 岡田 恭穂; 野田 裕; 澤井 高志; 伊藤 啓

doi:10.11405/nisshoshi.117.178

症例報告

遠位胆管原発のmixed adenoneuroendocrine carcinoma（MANEC）と肝門部領域胆管上皮内癌の重複癌の1切除例

藤井佑樹, 越田真介, 菅野良秀, 小川貴央, 枡かおり, 及川昌也, 岡田恭穂, 野田裕, 澤井高志, 伊藤啓

著者情報

藤井佑樹
仙台市医療センター仙台オープン病院消化管・肝胆膵内科
越田真介
仙台市医療センター仙台オープン病院消化管・肝胆膵内科
菅野良秀
仙台市医療センター仙台オープン病院消化管・肝胆膵内科
小川貴央
仙台市医療センター仙台オープン病院消化管・肝胆膵内科
枡かおり
仙台市医療センター仙台オープン病院消化管・肝胆膵内科
及川昌也
仙台市医療センター仙台オープン病院消化器外科
岡田恭穂
仙台市医療センター仙台オープン病院消化器外科
野田裕
仙台市医療センター仙台オープン病院消化管・肝胆膵内科
仙台市医療センター仙台オープン病院病理診断科
澤井高志
仙台市医療センター仙台オープン病院病理診断科
伊藤啓
仙台市医療センター仙台オープン病院消化管・肝胆膵内科

キーワード: mixed adenoneuroendocrine carcinoma（MANEC）, 重複癌, 胆管癌

ジャーナルフリー

2020 年 117 巻 2 号 p. 178-188

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.117.178

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抄録

症例は69歳男性．黄疸精査のために紹介となり，遠位胆管に腫瘤性病変を認めた．ERC時に行った胆汁細胞診と生検で腺癌と診断し，肝門部領域を含め広範囲に進展した遠位胆管癌の術前診断で亜全胃温存膵頭十二指腸切除術，肝左葉切除術を施行した．病理所見では，遠位胆管に結節浸潤型の腫瘍を認め，MANECと診断した．また肝門部領域胆管に上皮内癌を認め，両者の間には病理学的連続性を認めず，重複癌と診断した．

責任著者(Corresponding author)

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