日本経営工学会論文誌
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原著論文(理論・技術)
今日の生産環境を反映したスケジューリングのベンチマーク問題
小林 稔村松 健児
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2013 年 64 巻 3 号 p. 409-419

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抄録

本論文では,今日の製造業のビジネス環境を反映したスケジューリングのベンチマーク問題を提案する.さらに,O2O-テクノロジによってこの問題を解いた結果を示す.この問題は,多品目多段工程多機械(代替機械を含む)の生産プロセスを対象としており,決定の局面は,製造オーダの発行からロットサイズの決定,ロット順序の決定,差し立て(使用機械の決定),負荷の平準化などから成る.提案する問題のデータは以下の状況を反映している.1. 納期を遵守して,余分な仕掛りを持たないで,スループットの向上ができないと利益の確保が難しい状況,2. 品目別出荷要求の量と時点の時系列データに大きな変動があり,品目間格差が大きい状況.

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© 2013 公益社団法人 日本経営工学会
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